赤穂民報
筆一筋に人生境地の94歳(11月23日)
94歳の現役書家、吉田百穂(ひゃくすい)さん(本名實)=上郡町大持=の作品展が加里屋の赤穂市役所地下1階「ママキッチン」で開かれている。筆一筋を貫く人生の境地が剛柔自在の作風ににじむ。12月5日(水)まで。
吉田さんは大正7年に同町の赤松黒石生まれ。20歳で同郷の書家、金澤錦秋に入門した。兵役、会社員時代を通して「筆を握らなかった日はない」といい、卒寿を過ぎた今も自宅の書道教室で12人の生徒を教えている。
個展には座右の銘でもある「養心養生」など約10点を出品した。「強さだけではなく、柔らかさや滑らかさも必要なのは書も人生も同じ」と話す吉田さん。「筆に助けられ、筆に磨かれた。100歳になっても筆に生きる人生を送りたい」と話している。
(94歳の現役書家、吉田百穂さん。流麗な運筆は年齢を感じさせない)
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