赤穂民報

「これより播磨国」国境石を探訪(11月24日)

 江戸時代に建立された「国境石」を巡る史跡探訪バスツアーが23日にあり、播磨と備前を分けた目印の石碑を見学した。
 赤穂市立有年考古館(宮崎素一館長)の主催で市民約15人が参加。備前市三石の船坂峠、上郡町八保丙の山伏峠など国境石が現存する3カ所のほか、南北朝時代の武将、児島高徳が後醍醐天皇の救出へ挙兵した「船坂山義挙之趾」などの史跡も訪ねた。
 最初に訪問した福浦綱崎では周囲を礎石で固めた土台に建つ花崗岩で作られた標石(高さ約1・9メートル、30センチ角)を見学。東側面に「従是東播磨國」、反対側の西側面に「従是西備前國」の文字が刻まれているのを確認した。
 赤穂市教委では石碑周辺の地権者の了承を得て年数回の草刈りを実施。案内説明柱を建てて啓発に努めている。ツアーを企画した宮崎館長は「貴重な文化財である石造物の意義を見直してほしかった」と趣旨を話しており、この日は天候などの都合で取り止めた取揚島の国境石も「いずれ見学の機会を設けたい」としている。

(史跡探訪ツアーで訪れた福浦綱崎の国境石)

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