赤穂民報

「忠臣蔵ウイーク」8日開幕(12月4日)

 播州赤穂は燃えてござる! 赤穂義士祭(12月14日)の直前一週間を多彩なイベントで盛り上げる「忠臣蔵ウイーク」が12月8日(土)に開幕する。市内の至る所に立てられた白黒2色のPRのぼり旗がお祭りムードを高揚。期間中に延べ40件を超える催しを集め、観光客だけでなく市民も楽しめる企画満載の7日間になりそうだ。
 初日の8日(土)は午後4時半から上仮屋の赤穂城跡本丸でオープニングセレモニー。期間中に連夜灯されるイルミネーション「幻の天守閣&義士灯籠」の点灯式でウイークの幕開けを祝う。セレモニーに先立ち、加里屋中洲の市民会館で13時から赤穂出身の三浦麻子氏=関西学院大文学部教授=が「そのとき四十七士達は何を思ったか〜忠臣蔵における様々な心理」のテーマで講演会。続いて赤穂山鹿素行研究会の佐方直陽会長が「元禄赤穂事件を考える」と題して話す。オーディオドラマ「決闘!高田馬場 安兵衛の青春『元禄酔虎伝』」は中広の永応寺で19時開演。堀部安兵衛生誕の地、新潟県新発田市から市民キャストが来穂する。
 9日(日)の注目は大石内蔵助に扮した新郎と白無垢の花嫁が愛を誓う「忠臣蔵ウエディング」。13時半に赤穂城大手門を花嫁行列が出発し、大石神社で挙式する。市民会館では13時半から元禄赤穂事件の史実を子ども向けに伝える「電子紙芝居」の上映もある。
 プロ脚本家の杉山義光氏がシナリオを書き下ろしたオーディオドラマ「大石内蔵助」は10日(月)と11日(火)の2夜連続。両日とも塩屋の真光寺で19時に開演し、市民キャストが熱演を披露する。
 義士墓所がある加里屋の花岳寺では11日(火)と12日(水)に講談師・若林鶴雲さんが忠臣蔵の講談を奉納(両日とも13時開演)。12日19時から市民会館で鹿児島大名誉教授の原口泉氏が「赤穂義士と薩摩の関係〜赤穂義士伝と西郷隆盛」の演題で講演する。
 13日(木)は「前夜祭」。17時から花岳寺門前広場を竹明かりで照らし、内蔵助の好物にちなんだニラ雑炊を振る舞う。松区自治会の提灯行列が同広場から大石神社まで練り歩く。
 「忠臣蔵ウイーク」は「義士祭を市民と観光客がより楽しめる大型イベントへ発展させたい」とする市民有志が今年7月に実行委員会を結成。趣旨に賛同した企業や商店、個人からの寄付は230万円に上り、飲食店や旅館など約110軒が期間限定のメニューや特典で協賛する。
 本記事で紹介したイベントをはじめ大半は参加無料で、実行委員長の矢野英樹さん(42)=片浜町=は「多くの方々が温かい心で力と善意を結集してくれたおかげ」と感謝。「7日間を通して一人でもたくさんの人に赤穂を訪れてほしい」と呼び掛けている。
 イベントの詳細をまとめた情報紙は実行委事務局(赤穂城隅やぐら北向かい「わたや」内、TEL42・1151)、JR播州赤穂駅2階の観光案内所で無料配布中。「忠臣蔵ウイーク」で検索できる公式ホームページにも掲出している。

(「義士祭までの7日間を目一杯楽しんで」と呼び掛ける忠臣蔵ウイーク実行委のみなさん)

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