赤穂民報

ゆかりの薬師堂に和泉式部伝説の案内板(12月29日)

 平安中期の女流歌人、和泉式部にまつわる郷土の伝説を後世に残そうと、相生市若狭野町若狭野の薬師堂前に伝説の概要を記した案内板がこのほど建てられた。
 『相生市史』によると、式部が生き別れた娘(小式部内侍)と若狭野で再会を果たしたと言い伝えがある。育ての親となった五郎太夫が小式部の肌身につけていた守り本尊をまつる薬師堂を建てたーとの伝承もある。
 案内板(高さ約1・7メートル、横約1・5メートル)は、「相生歴史研究会」(月岡定康会長)と地元自治会などが合同で設置。昭和27年に浅野陣屋跡に移築された薬師堂のそばに建てた。今月3日に行われた除幕式には関係者と地域住民の約30人が参加。子どもを残してこの世を去った小式部を悼んだ式部の和歌「とどめおきて誰をあはれと思ふらむ子はまさるらむ子はまさりけり」を吟詠し、ゆかりの歌人を偲んだ。
 「伝説はまちの歴史を開く扉。案内板を見て、文化華やかな平安時代の相生に思いを巡らせてほしい」と話している。

(ゆかりの薬師堂前に建てられた和泉式部伝説の案内板)

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