赤穂民報

おじいさんの一つの願い(1月26日)

 人にはいろんな願いがあります。「願いを一つ言ってごらん」と言われると、何にしようか返答に困ってしまいます。
 ドイツの「ルッピン伯爵領とその周辺地域の伝承民話」から一冊の絵本が生まれました。
 リベックじいさんは一本の梨の木を大切に育てていました。実がなると「なしを ひとつ いかがかな」と人々にわけ与えていました。
 おじいさんは、天国に召される前に一つのお願いをしました。おじいさんが亡くなると、村人たちはお墓に梨を一つ埋めました。芽を出した梨の木は、ぐんぐん大きくなり、いっぱいの実をつけました。
 ドイツのハーフェルラント地方に伝わる話です。
   * * *
『リベックじいさんのなしの木』○文/テオドール・フォンターネ○絵/ナニー・ホグロギアン○訳/藤本朝巳○岩波書店

(『リベックじいさんのなしの木』 ○文/テオドール・フォンターネ ○絵/ナニー・ホグロギアン ○訳/藤本朝巳 ○岩波書店)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer