赤穂民報

橋の建設過程をカメラで記録(3月2日)

 橋が出来上がっていく様子を記録に残そうと、高野の元田端自治会長、山本薫さん(77)が建設の進む「坂越大橋」の遠景写真を撮りためている。
 カメラが趣味の山本さんは、これまでも地域の祭りや行事などをまめに撮影。昭和51年の台風水害のときは、千種川が決壊して水浸しになった中をボートで救援活動に向かう自衛隊員など貴重な場面をフィルムに収めてきた。
 「作っている途中の写真は今しか撮れない」と、工事が始まった平成21年から撮影開始。橋を支える橋脚が出来たとき、両岸から徐々に長さを伸ばした橋桁が中央でつながったときなど節目のタイミングを中心にシャッターを切った。上流側、下流側だけでなく対岸にも移動し、「絵になる撮影場所」を探すという。
 とっておきのポイントは工事現場を見下ろす宝珠山中腹からの構図で、眼下の橋がまるで滑走路のように見える。その場所に行くには急斜面のガレ場を数十メートルよじ登らなければならないが、「この辺の山は子どものときに走り回った遊び場」と、喜寿を過ぎたとは思えない身軽さで上がっていく。
 「少しずつ形になっていく変化がおもしろい」と被写体としての魅力を話す山本さん。「どんな橋が完成するのか見届けたい」とこれからも撮り続けるつもりだ。

(建設中の「坂越大橋」を撮り続けている山本薫さん)

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