赤穂民報

樫本大進さん寄贈の楽器で発表会(3月30日)

 「ハーモニーヴァイオリンアンサンブル教室」を修了した子どもたちによる演奏発表会が30日に中広の赤穂市文化会館であり、小1から高1まで43人が練習成果を披露した。
 赤穂ゆかりの世界的奏者、樫本大進さん=現ベルリン・フィル第1コンサートマスター=から寄贈されたバイオリン20挺で平成14年に始まった同教室は毎年小学生を対象に練習生を公募。楽器は代々受け継がれ、発表会は今回で11回目となった。
 昨年4月に入門し、月3回の稽古を続けてきた11期生は1年生から5年生までの10人。最初に弾けるようになった「キラキラ星変奏曲」、アメリカ民謡「峠の我が家」など5曲を全員で合奏した。昨期までの修了生たちは賛助出演の姫路交響楽団有志との合奏もあり、より難度の高い曲に挑戦。初々しい響きや一生懸命な演奏に客席から温かい拍手が送られた。
 兄2人に続いて教室で学んだ加里屋の小学1年、太井裕都君(7)は「ほとんど間違えずに弾けたから、99点」とにっこり。指導者の大塚さえ子さん=元塩町=は「みんなよく集中して、練習よりもよい演奏でした」と出来映えをほめていた。

(子どもたちが練習成果を披露したバイオリン発表会)

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