赤穂民報

作り手偲んだ篠笛コンサート(6月5日)

 竹で作った横笛の演奏会「播州雄美笛の調べ〜八朔の恋歌、有年」が2日、有年楢原の赤穂市立有年考古館であり、約50人の聴衆が情緒豊かな澄んだ音色に聴き入った。
 「播州雄美笛」は生前に笛作りの名人だった西有年の故安本雄美(本名・信雄)さんが手作りした横笛。昨年5月の命日から1年が経ち、親交の深かった姫路市鍵町の篠笛奏者、城山如水さんが追悼の思いを込め、安本さんが暮らした地を会場に選んだ。
 城山さんは副講師の玉田麗水さん、赤穂市内で指導する教室の生徒6人と「夏は来ぬ〜浜辺の歌」「少年義士音頭」など約20曲を披露。オリジナル曲「風の音〜有年」では、安本さんが手掛けた遺作の笛でやさしい音を響かせ、のどかな緑が広がる自然豊かな風土を情感たっぷりに独奏した。
 「赤穂で生まれた笛の演奏を地元の方に聴いてもらえたのがうれしい」と城山さん。「来年以降も雄美笛を絶やしたくない」と来年以降も安本さんの命日に近い日にコンサートを開くつもりにしている。

(故安本雄美さん制作の「播州雄美笛」を奏でた演奏会)

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