赤穂民報

高校生が初々しく龍笛演奏(7月18日)

 赤穂高校の伝統芸能研究会雅楽部が18日、中広の市文化会館であった同校文化祭で創部初公演。舞楽「蘭陵王」を披露した。1000年以上の歴史を持つ「南都楽所」の楽頭で日本藝術院賞受賞者の笠置侃一さん(85)が特別出演し、部員とともに管方を務めた。
 同部は平成23年に同好会として発足し、昨春に部へ昇格。10月の「坂越船祭り」に雅楽演奏者として参加した。船祭りへ向けて南都楽所で合宿した縁をきっかけに笠置さんとの共演が実現。南都楽所で笠置さんの指導を受けた「三和会」の会員も十数人が来穂した。
 晴れの舞台へ上がったのは、部長の葛島星さん(17)と管長の明石麻友子さん(17)=いずれも3年=。烏帽子と直垂を着けて他の楽人たちと並び、笠置さんが叩く鞨鼓を合図に龍笛を吹いた。南都楽所楽師補でもある永井信行顧問(43)がきらびやかな衣装と面を着け、古式ゆかしい調べに乗って荘厳な舞いを披露した。
 「タイミングが難しい曲なのに、2人ともよく頑張って音を出していました」と笠置さん。生徒と保護者など約900人が入った大ホールでの初舞台に葛島さんは「緊張したけれど、幸せな気持ちになりました」と振り返り、明石さんは「大勢で演奏できて楽しかった。大学に行ってもできれば続けたいです」と話した。

(初公演で龍笛を奏でる伝統芸能研究会雅楽部の明石麻友子さん=後列右=と葛島星さん=同左=)

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