赤穂民報

古老とかかし(9月14日)

 年老いた農夫は、トウモロコシ畑を鳥から守るために古い布にわらをつめこんだ、頭のないかかしを畑にたてました。
 その後、かかしに頭や手足がつけられ、靴がはかされ、レインコートも着せられました。
 かかしへの古老の思いにふれ、何かしら心にやすらぎを覚えました。
 今日では、マネキンや恐竜のかかし、剣道の防具をつけたかかしなど、一昔前では考えられないかかしが作られています。
 本来、かかしとは農の分身ではなかったのかと思います。そうだとすると今日のかかしは何なのでしょうか、そんなことを考えながら古老の心に思いを寄せています。
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 『かかし』○文/シド・フライシュマン○絵/ピーター・シス○訳/小池昌代○ゴブリン書房
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(『かかし』 ○文/シド・フライシュマン ○絵/ピーター・シス ○訳/小池昌代 ○ゴブリン書房)

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