赤穂民報
【社説】議会は産廃計画の検証を(11月2日)
福浦・鷏和地区で設置計画が進められている産業廃棄物の管理型最終処分場。事業者の「兵庫奥栄建設」(神戸市灘区)は管理型の「安全性」をアピールしているが、遮水シート破損、浸出水漏えいなど計画段階では予期しなかったトラブルが各地の最終処分場で発生しているのが実状だ。
事業者は住民説明会を2カ所で開き、事業計画書を8日まで縦覧しているが、その内容は条例手続きをクリアすることだけを念頭に置いたもので、積極的な情報公開の姿勢は見られない。持ち込まれる廃棄物についても、具体的に何を中間処理したものを搬入しようとしているのか不明なままだ。
「なにもやましいことはない」(兵庫奥栄建設の担当者)というのが本心なら、赤穂市議会が求めるように全市民を対象にした説明会を開き、より詳細な説明を行うべきだ。今のままでは、市民の疑問と不安は増幅するばかりだ。
そんな中、豆田正明市長の「現時点では、コメントを差し控えさせていただきます」との談話にがっかりした市民は多いのではないか。「好ましくないと考えている」(民生生活常任委)と表明した議会の反応が、まだ頼もしく感じる。
議会は有識者を招いた学習会の開催も検討している。ぜひ、事業者が提出している事業計画書と生活環境影響調査報告書を徹底的に検証し、得られた結果を市民へ公開してほしい。そうあってこそ、市政のチェック機関としての役割を果たせる。
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