赤穂民報
勇壮華麗に義士祭、8万人の人出(12月14日)
四十七士が吉良邸へ討ち入った日にちなみ、「第110回赤穂義士祭」が14日に行われ、総勢約1300人の「忠臣蔵パレード」が師走の城下町を彩った。メーンの義士行列には俳優の松平健さん(60)が大石内蔵助役で特別出演し、沿道からひときわ大きな声援を集めた。
パレードは赤穂城大手門前から刃傷事件を知らせる早かごの使者、早水藤左衛門と萱野三平がのどを潤したとされる加里屋の「息継ぎ井戸」まで約1・1キロのコース。第29代赤穂義士娘の人力道中、参勤交代をイメージした大名行列、子ども義士行列など約20の演目が市街地を練り歩き、約8万人(主催者発表)の観客が見守った。
義士行列は松平さんが打ち鳴らす陣太鼓の合図で一歩ずつ前進。観覧席前に勢揃いして「エイ、エイ、オー」と勇壮に勝どきを上げ、約5時間にわたって繰り広げられた時代絵巻を締めくくった。小野寺十内役の黒羽剛さん(46)=北野中=は「緊張しましたが役になりきって楽しみました」。大石主税役の赤穂高校2年、中島乾次郎君(17)=加里屋中洲=は「主税のように覚悟を決めて参加しました。一生に一度の体験をできて本当にうれしい」と感激していた。
到着地点には今年初めて観覧席が設けられた。「子どものころから忠臣蔵ファン」と新潟県から初めて赤穂を訪れた会社員、沢田久美さん(33)は前から2列目の席で見物。「赤穂の方々が大切に伝統を守っていることが素敵で感動しました」と余韻に浸っていた。
(大石内蔵助役の松平健さんの号令に合わせて勝どきを上げる四十七士)
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