赤穂民報
ロシアのお話(2月15日)
久しぶりにロシアの絵本を手にしました。年老いたハリネズミが冬ごもりの準備をする途中で一枚の金貨を拾う物語です。
ハリネズミはその金貨で干しキノコ、くつ、くつした、ハチミツを買おうと思ったのですが、親切な森の仲間たちは誰も代価を受け取らず、ただで分けてくれます。さて、ハリネズミは残った金貨をどうするのでしょう。
今日、世界中で経済がいきづまり、あちこちで大きな問題になっています。なぜ、こんなことになったのでしょうか。
この絵本は、ロシアの人々が大切にしていた「100ルーブルより100人の友を持て」ということわざから生まれました。私たちの願っている社会は、この絵本のように、思いやりにあふれ、人と人とのふれあいがある世の中だとおもっているのですが…。
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『ハリネズミと金貨』○原作/V・オルロフ○文/田中潔○絵/V・オリシヴァング○偕成社
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▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で3000冊を超える蔵書を無料貸し出し。第2・第4土曜日に開館。有年原434。TEL49・2089。
(『ハリネズミと金貨』 ○原作/V・オルロフ ○文/田中潔 ○絵/V・オリシヴァング ○偕成社)
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