赤穂民報

赤穂出身の軍事評論家「平田晋策」展(3月4日)

 戦前に軍事評論で名を馳せた赤穂出身の作家の足跡を著作で振り返る特別企画展「平田晋策生誕110年記念−平田晋策とその周辺の人たち−」が有年楢原の市立有年考古館で開催されている。
 晋策は明治37年(1904)3月6日、赤穂郡赤穂町加里屋に生まれた。後に人間国宝となる陶芸家の藤原啓に誘われ、社会運動家の賀川豊彦に寄宿。上京して作家・菊池寛の書生になるなど多感な青年期を過ごした。20代後半で軍事ジャーナリストとして脚光を浴び、専門知識を活かした評論や小説が広く人気を博した。昭和11年、総選挙への立候補を決意して帰郷する途中のタクシーで交通事故に遭い、31歳の若さで亡くなった。
 特別企画展では、著作活動に入って最初に発表した『愚禿親鸞』(大正15年)、国防に関する持論を展開した『軍縮批判』(昭和5年)、絶筆となった『新戦艦高千穂』(同11年)、など主な著作12点をはじめ寄稿記事が掲載された雑誌などを展示。長兄で医学者だった内蔵吉、内蔵吉の孫で劇作家の平田オリザなど親族の著名人の著書を含めて計50点以上を展示している。
 4月21日(月)まで午前10時〜午後4時(入館は3時半まで)、火曜休館。無料。TEL49・3488。
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 同館は当初、会期を14日までとしていましたが、21日まで延長しました。

(生誕110年で特別企画展が開かれている平田晋策)

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