赤穂民報

江戸初期の侍屋敷跡を現地説明(3月8日)

 江戸時代初頭の侍屋敷跡が市内で初めて発掘された上仮屋北の赤穂城下町跡で8日、赤穂市教委の現地説明会があり、約70人が調査成果発表に耳を傾けた。
 現場は「赤穂あけぼの幼稚園」の園舎建て替え予定地で、昨年11月に解体された赤穂カトリック教会の聖堂があった場所。池田家時代(17世紀前半)と浅野家時代(同後半)の絵図には侍屋敷が描かれている。森家時代(18世紀)には「天神宮」が建ち、明治42年に森家の先祖を祀る「赤穂神社」を合祀したことがわかっており、市教委が今年1月から発掘調査に入っている。
 説明会では調査を担当した山中良平学芸員(26)が、侍屋敷のものとみられる柱穴、陶磁器片や貝殻などが埋まっていたごみ捨て穴などを指し示し、「当時の武士の生活の様子を明らかにできる重要な成果が得られた」と意義を解説した。
 解体された聖堂の建造物調査では、瓦の一部に天神宮や赤穂神社のものが再利用されていたことも明らかになった。近所で生まれ育った男性(76)は「子どものころは『天神さん』と呼んで境内でよく遊んだ。このような歴史があったとは知らなかった」と驚いていた。

(市内で初めて発掘された江戸初期の侍屋敷跡の現地説明会)

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