赤穂民報

風に遊ぶ(3月21日)

 絵本のなかには、百年以上も読み継がれているものがあります。この絵本もドイツで古くから子どもたちに読まれている一冊です。
 風には寒い木枯らしや、災害を巻き起こす台風などやっかいなものもたくさんありますが、春がそこまでやってきていることを教えてくれるやさしさもあります。
 「風」について、みなさんはどんな「想い」を抱いていますか。私は風と遊んだ子どものころの思い出は今ではすっかり忘れてしまいました。
 子どもたちには、この絵本をどう読んでくれるかな…。感性を豊かにして、身のまわりにある風や水、土など、近過ぎて何とも思わなかったものにも少しずつ目や心を向けてほしいと願っています。
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 『風さん』○作/ジビュレ・フォン・オルファース○訳/秦理絵子○平凡社
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で3000冊を超える蔵書を無料貸し出し。第2・第4土曜日に開館。有年原434。TEL49・2089。

(『風さん』 ○作/ジビュレ・フォン・オルファース ○訳/秦理絵子 ○平凡社)

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