赤穂民報

地獄絵に教えられる因果応報(4月27日)

 高野の誓教寺で27日、寺宝の仏教画「三界六道図絵」(赤穂市指定有形文化財)を2年に一度公開する「御絵解法要」が行われ、極楽浄土や八大地獄を描いた全16幅を見ようと約100人の拝観者が訪れた。
 江戸時代中期〜後期のものとみられ、保存状態が良く色彩も鮮やかなまま現存。鬼から火あぶりなど様々な責め苦を受ける罪人たちの姿がおどろおどろしく描かれている。霜尾孝紹住職(71)によると、八大地獄が一幅ずつに分けて描かれたのは珍しいという。
 法要では、軸装された仏教画を本堂に掲げ、霜尾住職が一幅ずつ解説した。現世で働いた悪事によって罪の重さが8段階に分かれ、地獄での罰は短くても500年は続くという話や、心で思っただけでも罪を犯したのと同じことになる、といった説話を拝観者は興味深そうに聞き入っていた。
 地獄を題材にした教育絵本などで興味を持ち、初めて拝観したという新田のパート従業員、南有里子さん(45)は「悪いことをすると自分に返ってくる、というのは子どもの教育にも適しているのかも」と見入っていた。

(高野・誓教寺で2年ぶりに公開された仏教画「三界六道図絵」)

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