赤穂民報

としょかんねずみ(5月3日)

 ある年、博多どんたくの帰りに、かつて朝鮮・満州(中国東北部)への出港でにぎわっていた門司へ足をのばしました。
 門司港駅は国重要文化財の指定をうけ、駅前の公園は結婚式場にもなっています。街中を散策し、レンガ造りの図書館に入りました。2階には大陸進出に関係のある書籍が集められており、図書館の取り組みに深い感銘を受けました。
 この絵本とは、その図書館で出会いました。
 図書館に住みついているねずみが毎夜本を読んでいるうちに自分でも本を書きたくなり、書き上げた本をこっそり本棚に並べる…というユニークなお話しです。
 私にはこの絵本が、図書館とは、訪れる人々の思いにこたえるコーナーをつくること。そこから活力ある図書館づくりをしませんか、と言っているように感じました。「くぼっち文庫」の未来について、もう一度考えてみようと思った一冊です。
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 『としょかんねずみ』○作/ダニエル・カーク○訳/わたなべ てつた○瑞雲舎
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 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で3000冊を超える蔵書を無料貸し出し。第2・第4土曜日に開館。有年原434。TEL49・2089。

(『としょかんねずみ』 ○作/ダニエル・カーク ○訳/わたなべ てつた ○瑞雲舎)

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