赤穂民報

関福大生も協力、復興支援の観光パンフ(7月18日)

 東日本大震災からの復興を応援したいと、関西福祉大学社会福祉学部3回生の田中一雄さん(20)が仲間たちと共同制作した観光パンフレット「まずもって あづま〜れ 南三陸!」がこのほど発刊された。
 大学のボランティアサークル「KUSW〜絆〜」のリーダーとして被災地慰問などの活動に参加してきた田中さんは昨年8月、被災地へ思いを寄せる若者たちが出演したNHK番組「東北発☆未来塾」に招かれた。東京や大分などから集まった高校生から20代社会人まで10人で南三陸町に1週間滞在。「今からでも出来ることはある」と話し合い、まちの魅力を伝えるパンフレット制作に取り組むことを決めた。
 各自が可能な時間に現地を再訪問して取材。フェイスブックでの意見交換や東京での打ち合わせを繰り返し、約半年かけて完成させた。費用の6割はインターネットで寄付を呼び掛け、残りは自分たちで出し合った。
 タイトルは「とりあえず集まれ」という意味の宮城県の方言。「まずは被災地へ足を運び、自分の目で見てほしい」という願いを込めた。特産や人気スイーツが味わえる飲食店、観光スポットを紹介。初めて訪れる人の参考になるように1泊2日のモデルプランや交通手段も掲載した。
 「まちの魅力に触れれば、支援の気持ちが自然と生まれるはず」と田中さん。「まずは現地を訪れて楽しんでほしい。自分に何が出来るかは、それから考えてくれれば」と話している。
 B5判カラー24ページ、4000部発行。関西福祉大学で無料配布するほか、着払い郵送での取り寄せも可能。問合せは田中さん(TEL090・7130・3777)。

(テレビ番組で出会った仲間たちと南三陸町の観光パンフレットを制作した田中一雄さん)

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