赤穂民報

インドの絵本(8月2日)

 数字の「0(ゼロ)」を発見したインドの絵本です。「ゼロ」という考え方がどのようにして生まれたのか、私は理解できないでいましたが、この絵本はわかりやすく説明してくれています。
 物語に登場する10人の木こりたちは、「まだある、まだある」と言って、森の木を切り続けます。最後には、森の木が一本もなくなり、おそろしいトラが現れます。木こりたちはどうなったでしょうか。そうです。みんな、トラに食べられてしまったのです。
 森の木もなくなり、10人の木こりもいなくなったのです。つまり、「0(ゼロ)」になったのです。
 私たちは、毎日の暮らしの中で「まだある、まだある」と思って、かなりぜいたくをしています。その結果、どうなっていくのでしょうか。私にとって、心から離れない一冊になりました。
 * * *
 『10にんのきこり−0を発見した国 インドの数の絵本』○著者/A・ラマチャンドラン○訳者/田島伸二○講談社
 * * *
 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」で3000冊を超える蔵書を無料貸し出し。第2・第4土曜日に開館。有年原434。TEL49・2089。

(『10にんのきこり−0を発見した国 インドの数の絵本』 ○著者/A・ラマチャンドラン ○訳者/田島伸二 ○講談社)

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳〜言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer