赤穂民報

「平成の龍馬」赤穂で慰問ライブ(9月13日)

 日本各地で慰問ライブを行っている音楽活動家、松尾貴臣さん(35)=千葉市中央区=が12日、大津の障害者支援施設「赤穂精華園」を訪れた。全国を駆け巡った坂本龍馬をイメージした紋付きはかま姿でギターを弾き、利用者や職員など約170人が集まった会場を盛り上げた。
 松尾さんは、コンサートなどに出掛ける機会を持ちにくい人たちにも生演奏を届けたいと、平成19年から各地の病院や福祉施設で「ホスピタルライブ」を行っている。50回を過ぎたあたりから、龍馬のキャラクターにあやかろうと袴姿でステージに立つようになり、「歌う平成の坂本龍馬」と呼ばれるように。これまでに47都道府県の約1100カ所を巡った。
 「世界に一つだけの花」やオリジナル曲など5曲を披露。歌詞を大切に拾い上げるように歌う松尾さんのライブに客席は手拍子を打ち、一緒に歌を口ずさんだ。演奏後はサインや握手に笑顔で応じた。
 CDを購入した利用者の石橋涼さん(20)は「声の響きが良くて感動しました。演奏をもっと聞きたい」。松尾さんはこの日、浜市「櫂の家」、東有年「千種の苑」の特別養護老人ホーム2カ所でもライブ。次の慰問先の岡山県玉野市へ向けて颯爽と旅立った。

(赤穂で慰問ライブを行った「歌う平成の坂本龍馬」松尾貴臣さん)

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