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日本画家・室井澄さん、大山のお膝元で個展(10月28日)

 中国地方の最高峰、大山を長年描き続けている新田の日本画家、室井澄さん(94)=本名・仁三=の個展が大山のお膝元、鳥取県西伯郡大山町で11月1日(土)から開かれる。
 70年を超える画業の中、何度も作品展を開いてきた室井さんだが鳥取県内での開催は初めて。大半は今展に向けて描いた新作で、「集大成のつもり」と語る意気込みが凝縮した展示になりそうだ。
 大正9年生まれの室井さんは仏画の石川晴彦、美人画の寺島紫明に師事。50代前半の秋に初めて訪れた大山に「母の胸に抱かれたような温かさ」に魅せられた。「行くたびに違った姿を見せる“女神”。描いても、描いても、描ききれない表情がある」と通い続け、訪れた回数は今年3月で186回に上った。
 作品展が開かれるのは、大山寺参道沿いにある天然温泉日帰り入浴施設「豪円湯院」。大山町で生まれ育った稲田二千武(にちむ)社長(73)が室井さんの作品に感銘し、会場を提供した。「霊峰大山を描く」と題し、2階特設会場に4号から40号まで60点以上(展示替えあり)を並べる。
 朝焼けが照らす冠雪の山頂を描いた「朝」(S30号)、農村風景の向こうに穏やかな山容を臨む「辛夷の咲く里」(S40号)、大山とボタンの花を組み合わせた「花の季」(P20号)など。9割以上が2年前に「そごう神戸店」で開いた個展以降に手掛けた作品だという。
 11月30日(日)まで午前11時〜午後6時。絵画展は観覧無料。「豪円湯院」はJR米子駅からタクシー約30分。Tel0859・48・6801。

(大山町での個展を前に創作に励む室井澄さん)

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