赤穂民報
坂越湾にクジラ、広畑沖から移動の迷子か?(11月13日)
坂越湾で13日、1頭のクジラが泳いでいるのを地元の漁師が見つけた。神戸市立須磨海浜水族園によると、瀬戸内海にクジラが現れるのは珍しく、「本来は沖縄方面で冬を過ごす種。船を近づけたり、餌をやったりせず出来るだけ静かに見守ってほしい」と話している。
漁協関係者の話では、クジラが見つかったのは同日午前7時ごろという。本紙が現場に到着した同11時ごろには生島の東約1キロの辺りの海域を回遊。10〜30秒程度の間隔で海面近くに浮上し、「プシュー」と潮を噴き上げる動作を繰り返した。性別不明で、体長は少なくとも5メートル以上はあるようだ。
播磨灘では先月下旬、姫路の広畑港沖で推定体長約10メートルのザトウクジラとみられる1頭が目撃。同水族園の中村清美学芸員は「広畑にいたクジラが坂越へ移動した可能性が高い」と話す。
ザトウクジラはナガスクジラ科に属するヒゲクジラ。体長約15メートルまで成長し、通常はグループを作って行動することから、今回見つかった個体は「群れからはぐれた子どものクジラではないか」(中村学芸員)とみられている。
(坂越湾に現れたクジラの背中)
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