赤穂民報

ぷくぷく豆富「地場もん国民大賞」で入賞(11月13日)

 「世界に発信したい日本の地域グルメ」を決める食品コンテスト「第2回地場もん国民大賞」(農林水産省主催)で、御崎の洋菓子店「天と海と菓子と SANPOU」が製造販売する半生菓子「ぷくぷく豆富」が審査員特別賞を受賞した。
 「ぷくぷく豆富」は昔ながらの本にがり製法で作られた地元産絹ごし豆腐が主原料。遠赤外線の直火ガス窯でぷっくりと生地を焼き上げ、乳製品を合わせたクリームを注入。豆腐本来の素朴な甘みとみずみずしい食感が特長だ。
 「地域に眠っている食と第一次産業に光をあてて地域活性化を促す」との開催主旨に共感した同店オーナーの渡部桂輔さん(40)がコンテストに応募。全国880品目の中からウェブ投票によって最終審査へ進む30品目の一つに選ばれた。最終審査は今月1・2日に東京・丸の内仲通りで約16万8000人を集めた「ジャパン・フードフェスタ2014」であり、試食した来場者投票の結果、金・銀・銅に次ぐ栄誉に輝いた。
 当初は、店で使っているのと同じ窯を会場に持ち込んで焼きたてを振る舞うつもりだったが主催者の許可が下りず、大会前夜に妻の寛子さん(44)と2人で徹夜して600個を作った。手提げに詰めて始発電車に乗り、何とか開会に間に合わせたという。
 「店と同じ新鮮な状態で口にしてもらえて良かった」と渡部さん。一個食べた後、再び列に並んだ客も少なくなく、「苦労した甲斐があった」と喜んだ。今回の受賞により、大手通販サイトや郵便局の特集カタログで商品紹介される権利も。渡部さんは新鮮な風味をキープするための商品改良と輸送パッケージの研究に取り組む予定だ。
 もともとは「卵と小麦粉を使っていないケーキはありませんか」という客からの要望がきっかけで生まれた「ぷくぷく豆富」。渡部さんは「今回の受賞はお客様がくれたヒント、スタッフの協力、応援してくれたみなさんのおかげ。これからもお客様の気持ちに応える商品づくりに努めたい」と話している。

(「地場もん国民大賞」で審査員特別賞に輝いた「ぷくぷく豆富」とオーナーの渡部桂輔さん)

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