赤穂民報

明治・大正期の赤穂美術を特別展(12月20日)

 幕末生まれの郷土ゆかりの芸術家を特集した特別展「明治・大正ロマンの赤穂の美術」が御崎の赤穂市立美術工芸館・田淵記念館(冨永恵一館長)で開催されている。今年で生誕150年の陶芸家・前賀蓼城を中心に3人の作品と関連資料計100点を展示している。
 前賀蓼城(1864−1928)は陶芸「雲火焼」を創出した大嶋黄谷に師事。釉薬で陶器の表面に細かな凹凸を施す独特な作風は「赤穂焼」とも呼ばれる。塩田の釜屋をかたどった「塩窯形香炉」は大正天皇にも献上した代表作。大石家の家紋「二つ巴」をあしらった茶碗のほか茶釜、短冊など87点を紹介している。
 全国放浪の後に御崎で作品制作に打ち込んだ日本画家の長崎赤城(1859−1937)が手掛けた四季花鳥図、山水図は緻密で華麗な画風。蓼城と親交があり、朝廷から「法橋」の称号を授かった日本画家、北条文信(1841−1916)の大作「鳳凰麒麟図襖絵」も並ぶ。
 1月12日(月)まで午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。火曜休館。大人300円、小・中学生150円。図録(A4判94ページ)を一部1000円で販売している。1月11日(日)午後2時から展示説明会あり。Tel42・0520。

(田淵記念館で開催中の特別展「明治・大正ロマンの赤穂の美術」)

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