赤穂民報

民話ベースに赤穂の短編映画制作へ(1月14日)

 地元に伝わる民話を題材に赤穂の魅力を発信する短編映画の制作プロジェクトがこのほど立ち上がった。国内外の映像コンクールに出品するほか、赤穂の観光プロモーション映像としても活用していく予定。インターネットを通じて不特定多数から寄付を集める「クラウド・ファンディング」で制作資金を募っている。
 プロジェクトの中心になっているのは、地域密着映画を数多く手掛け、国内外の映画祭で入賞・入選歴がある映画監督の古新舜さん(33)。昨年5月、自身の作品上映会で初めて赤穂を訪れた際、町の景観の美しさや温かい人情味に感銘した。上映会の開催に協力した市民有志の後押しもあり、「この場所で作品を撮りたい」と心に決めたという。
 タイトルは「龍の踊り子物語」(仮)。ストーリーのベースになるのは新田地区に江戸時代から伝わる民話だ。愛する人の身代わりに自ら人柱の犠牲になった女性の物語をナレーションと三味線の音色に日本舞踊を組み合わせて情緒的に表現する構想で、2月末の完成を目指す。
 地域活性化プロジェクトに特化したネット募金サイト「FAABO」で制作予算125万円の8割を目標に1月30日まで寄付を受付中。一口3000円から募金を募り、作品のエンドクレジットに名前が表示されるほか金額に応じて赤穂の特産物プレゼント、試写会招待などの特典がある。
 1月15日までに目標額の約3割が寄せられた。予定どおり作品が完成すれば、地域プロモーション映像の全国コンクール「第4回観光映像大賞」に出品し、米アカデミー賞公認の国際短編映画祭にもチャレンジするという。古新さんは「映画ならではの情緒感や空気感を大切にして、赤穂の魅力を海外の方にも共感してもらえる作品にしたい」と意気込んでいる。
 FAABOのURLは次のとおり。 https://faavo.jp/hyogo/project/442

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