赤穂民報

【社説】初心忘れることなく「市民主役」の行政を(1月24日)

 今回の赤穂市長選で本紙が実施した投票者アンケート(出口調査)で、「豆田正明市長の市政運営についてどのように感じていますか」と有権者に尋ねたところ、「評価できる」「どちらかといえば評価できる」の合計が67・4%、「どちらかといえば評価できない」「評価できない」の合計が27・0%だった。
 一方、1月20日付け神戸新聞によると、同紙の出口調査で「新市長に現市政からの『継承』『変化』どちらを望むか」という設問の集計結果が、「継承」「どちらかといえば継承」が合計23・7%、「どちらかといえば変化」「変化」は合計60・8%だったという。
 この2つの調査結果を照らし合わせると、現市政を肯定的に評価しながらも何らかの変化を求めている民意が大きなかたまりとなって存在していることがうかがえる。
 職員時代と副市長時代を合わせ41年余りにわたって赤穂市に仕えた行政経験を持ち、「効率的でスピード感のある行政」「変化する世の中や時代の流れへの対応」をアピールした明石元秀氏は「大きなかたまり」の受け皿にあてはまりやすかったのだろう。
 とはいえ、市政の「刷新」あるいは「転換」を訴えた明石氏以外の2候補がそれぞれ獲得した票数を見れば、また別の民意のかたまりがあることは明らかだ。
 明石氏は選挙戦で、「市民主役の行政」を理念に掲げて当選した。その初心を決して忘れず、民意をしっかりと受け止めて行政に取り組んでほしい。

カテゴリ・検索
トップページ/社会/政治/文化・歴史/スポーツ/イベント/子供/ボランティア/街ネタ/事件事故/商業・経済/お知らせ

読者の声
社説
コラム「陣太鼓」
絵本の世界で旅しよう
かしこい子育て
ロバの耳~言わずにはおられない
赤穂民報川柳
私のこだわり

取材依頼・情報提供
会社概要
個人情報保護方針

赤穂民報社
analyzer