赤穂民報
アマモ場再生へ一人1株(3月10日)
海の生態系に有益な藻場を再生しようと、御崎小学校(大河龍生校長)の3年生児童45人が海草のアマモ苗を一人1株ずつ栽培。ボランティアダイバーへ移植を託す受理式が10日、朝日町の同校で行われた。
アマモは浅い海底に生える多年草で、幅約5ミリ、長さ約1メートルの薄く細長いリボン状の葉をつける。群生すると魚のすみかや産卵場所になるため“海のゆりかご”とも呼ばれる。同校では平成18年度からアマモの栽培を環境学習の一環に取り入れている。
昨年10月から土と人工海水を入れたプラスチック容器で種から発芽させたアマモは長さ約10センチに成長。受理式には移植作業を毎年受け持っているNPO「海っ子倶楽部」の三島正嗣代表らダイバー3人が出席し、児童代表から受け取った。
来月末までに御崎の大塚海岸に移植される予定。守屋佳紀(けいき)君(9)は「海でもぐんぐん育って魚たちが卵を産める場所になってほしい」と話していた。
(御崎小3年生児童がボランティアダイバーへアマモ苗を手渡した受理式)
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