赤穂民報

「この人だあれ?」80年以上昔の写真(3月14日)

 80年以上前に赤穂市内の写真館で撮影された写真の持ち主が、「写真に写っている人物が誰なのか、赤穂のみなさんに情報提供を呼び掛けたい」と、赤穂民報にこのほど来訪した。
 写真の所有者は愛知県日進市の会社員、下村貴之さん(32)。一昨年12月、自宅のタンスに眠っていた古いアルバムの中から、スーツにネクタイ姿の成人男性の写真が見つかった。顔の特徴が曾祖父に似ていることから親族と思われるが、親戚中に尋ねても誰なのか不明のまま。どうしても気になった下村さんが調査に乗り出したという。
 探偵事務所に調べを依頼したり、話を知った地元放送局がテレビで呼び掛けてくれたりしたが人物特定に至る情報は得られなかった。写真の台紙に「北野寫真館・赤穂」と印刷されていたことから、下村さんは昨年12月に来穂。先月にも訪れて手がかりを探り、同写真館が昭和10年ごろまで加里屋にあったことがわかった。また、胸の勲章から、教育関係者だった可能性が高いことも判明した。
 文献によると、豊岡藩士だった下村家は維新後、大学教授や最高裁判事、小学校長など多くの文官を輩出。下村さんは写真の男性について「赤穂近辺で教員をしていて、昭和10年までには勲章を受章する程度の年齢になっていた人物では」と推測する。
 「先祖がどう生きたのかを知ることは、今後の自分の人生に役立つはず」と調査の目的を語る下村さん。赤穂での情報発掘に望みを託している。
 この件についての情報提供は赤穂民報で受け付ける。Tel43・1886。

(80年以上前に赤穂市内の写真館で撮影された一枚を手に情報提供を呼び掛ける下村貴之さん)

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