赤穂民報

へいわってすてきだね(3月21日)

 「集団的自衛権」がいろいろと論議されるなかで、明日の社会について不安を感じるようになりました。このような思いを感じているのは私だけでないと思います。
 こんなとき、二人の沖縄の小学生の「平和」についての力強い詩に触れ、なんだか心の安らぎを覚えました。
 一昨年の6月22日、「沖縄全戦没者追悼式」で与那国島の小学1年生、安里有生(ゆうき)君が『へいわってすてきだね』という詩を朗読しました。沖縄のおじいやおばあだけでなく、多くの人々が心を揺さぶられました。
 作者の長谷川義史さんは与那国島を訪れ、安里君に会い、与那国の風景も取り込み魂を込めて一冊の素晴らしい絵本を作り上げました。
 昨年の追悼式では、石垣島の小学3年生、増田健琉(たける)君が「きっと、世界は手をつなぎ合える」と語りました。
 2人の詩は、1945年(昭和20)年8月15日の敗戦の日に、多くの人々が願った「平和」への思いにつながると思います。
 「平和な社会」は、待っていてもやってきません。日々の暮らしの中で「一歩」、また「一歩」と歩みを進めることが大切です。
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 『へいわってすてきだね』○詩/安里有生○画/長谷川義史○ブロンズ新社

(『へいわってすてきだね』 ○詩/安里有生 ○画/長谷川義史 ○ブロンズ新社)

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