赤穂民報

石畳の町並みに婚礼道中(3月30日)

 地域でかつて行われた伝統の婚礼儀式をイメージした行事「坂越の嫁入り」が29日に催され、大避神社から旧坂越浦会所までの約200メートルを花嫁行列が歩いた。
 地元の人によると、坂越地区では昭和30年頃まで、夕暮れ時に提灯を持った仲人の先導で新婦が輿入れする慣わしだったという。行事は「昔懐かしい光景を現代に再現しよう」と、市民有志の実行委員会が昨年に続いて企画した。
 紋付き袴の新郎と雅やかな打ち掛け姿の新婦は神社で厳かに挙式。衣装を着けた楽人6人が笙や龍笛で雅楽を演奏する中、石畳の町並みをゆっくりと進んだ。会所前では親族や見物客など約100人が見守る中で「三三九度」。稚児が「おさかなここに」の掛け声で神酒を注ぎ、二人が交互に口をつけた。
 新郎新婦役を務めたのは昨年11月に入籍した姫路市の会社員、若林秀樹さん(26)・あずささん(24)夫妻。真殿出身のあずささん(旧姓・門田)は「改めてふるさとへの愛着が湧きました」と微笑んでいた。

(昔ながらの婚礼行事を再現した「坂越の嫁入り」)

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