赤穂民報

募金で制作の短編映画が完成(3月31日)

 ネット募金で制作資金を集め、赤穂の民話をベースに創作した短編映画「龍と踊り子」の特別先行上映会が29日、坂越の奥藤酒造であり、出資者ら約50人が鑑賞した。
 地域密着映画を数多く手掛け、国内外の映画祭で入賞・入選歴がある映画監督の古新舜さん(33)が赤穂の景観の美しさや温かい人情味に感銘し、「このまちで作品を撮りたい」と昨年12月に構想発表。インターネットを通じて不特定多数から募金を受け付ける「クラウド・ファンディング」で出資を募集したところ、目標額の100万円を上回る約146万円が寄せられ、今年1月下旬に御崎の伊和都比売神社を中心に撮影を行った。
 上映はこの日が初めて。古新監督は「すばらしい赤穂のロケーション、スタッフ、みなさんの協力が集まって完成できた。赤穂の良さがぎゅっと詰まった作品になった」とあいさつ。ロケにも使われた酒蔵で壁にスクリーンを張り、作品を映し出した。
 村のために自ら龍の犠牲になることを覚悟して舞を奉じた乙姫の物語。情緒豊かな映像美と時に激しく、時に穏やかに流れる三味線の音色で乙姫の切なさと龍の魂を表した。カンヌ国際映画祭にも出品するという。
 出資して上映会に招かれた板屋町の会社員、塩田雅代さんは8分40秒の作品に「赤穂の景色がきれいに描かれていて、うれしかった」と感想。会場からは「もう一度、赤穂で上映会を」との声も上がった。古新監督は「赤穂を舞台にした長編も撮ってみたい」と次回作への構想を広げていた。

(短編映画「龍と踊り子」の一シーン)

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