赤穂民報

本との出会い(4月11日)

 メキシコ移民の貧しい少年が親切な「図書館のおねえさん」と出会ったおかげで読書の楽しさを知り、本に学ぶ大切さに気づく実話を基にした絵本です。
 物語に登場する図書館の女性職員は少年に無理に本を読ませようとはしません。「暑いわね。なかへはいってお水を飲みなさい。あなたのお名前は?」とやさしく言葉をかけ、そして、彼が帰ろうとしたときに本を手渡します。なんだか、文庫のありかたを問われているような気持ちになりました。
 人生のなかで、人との出会いと同様に本との出会いも人生を大きく変えます。私も絵本によって、泣いて、笑って、諭される日々を過ごしている一人です。
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 『トマスと図書館のおねえさん』○絵/ラウル・コローン○文/パット・モーラ○訳/藤原宏之○さ・え・ら書房

 ◎文庫再開のお知らせ=今年2月より文庫を休止していましたが、きょうから従来通り第2・第4土曜日にオープンします。有年原434。Tel49・2089。

(『トマスと図書館のおねえさん』 ○絵/ラウル・コローン ○文/パット・モーラ ○訳/藤原宏之 ○さ・え・ら書房)

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