赤穂民報

難病に負けず歌うシンガーのライブ(4月28日)

 不治とされる難病に冒されながらも音楽活動を続けるシンガーソングライターのライブが5月11日(月)午後7時から加里屋まちづくり会館で開催される。
 東京都小平市のフォークシンガー、高橋忠史さん(62)。日本の津々浦々を旅しながらコンサートを開く「1000日連続ライブ」を平成16年から3年がかりで達成するなど全国各地に根強いファンがある。昨夏以降、足のふらつきや指が思うように動かないといった異変が現れ、検査の結果、「脊髄小脳変性症」と診断された。
 神経細胞の障害により徐々に運動失調をきたす難病。1万人に1人以下の発症確率とされ、原因や治療法は解明されていない。そのような中でも高橋さんは「死ぬまで唄い続け、作り続ける」とギターを手放さず、作詞作曲と各地でのコンサートに励んでいる。
 赤穂公演を企画したのは加里屋で婦人服店「美装」を経営する福井正樹さん(58)。過去に高橋さんのライブを催したことのある平成町の中学教諭、高岸伸介さん(49)から今年2月にCDを受け取った。「言葉の一つ一つにソウル(魂)が感じられて、曲と詩がストレートに体に入ってきた」といい、すぐに高岸さんを通じて来穂を打診した。
 高岸さんが姫路市内で開いたライブでは、歌とトークに中学生が感銘を受け、生活態度が一変したという。「命懸けの魂がこもった歌だからこそ、人の胸を打つ」と福井さん。満席の会場に高橋さんを迎えようと、友人の炭谷日敏さん(50)=加里屋=とともに「高橋忠史を支援する赤穂の会」を立ち上げ、PRに意気込んでいる。
 「瞬間(いま)を生きる 高橋忠史ライヴ 魂の唄を聴け」はチケット1000円(学生300円)で発売中。当日会場で高橋さんへの支援カンパも募る。Tel42・3048(美装)。

(「魂のこもった歌を聴いてほしい」と語る福井正樹さん(右)と高岸伸介さん)

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