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事件数日前に欠勤を叱られる

 2016年02月08日 
 養子縁組した祖父母を殺害した容疑で逮捕された西有年の会社員少年(19)が警察の取り調べに対し、事件の数日前、祖父から会社を休んだことを叱責されたと供述していることがわかった。これまでの調べには「友達と遊ぶ金が欲しかった」とも話しているといい、捜査本部は犯行に至った経緯を慎重に調べている。
 少年が勤務していた佐用町内の土木建設会社によると、少年は今年1月10日ごろから祖父の介護や自身のインフルエンザを理由に当日朝、「休ませてください」と会社に電話連絡してくる日が続いたという。
 少年は2月1日に約20日ぶりに出勤。社長や同僚の前で「体も治ったので、これからは仕事を頑張ります」とあいさつしたが、翌2日は「せきがまだ出る」として休み、3日も先輩社員に電話で欠勤を伝えてきたという。少年が再び出社したのは4日だった。
 近所の男性は昨年12月下旬に祖父と話した際、「(少年が)明け方帰ってきて、会社を休んで寝ている」と腹を立てていたことを覚えている。また、少年が高校生のときに「部活がしんどい」と弱音を漏らしたのを祖父が叱りつけたと聞いたことがあるという。
 男性が祖父から聞いた話によると、少年は中学時代にいじめに遭い、環境を変えようと祖父母の養子となって転校したという。祖父は若いころ柔道をしていたといい、男性は「孫の教育やしつけは厳しかったみたい」と話した。
 少年は高校生のときから地区の草刈りやあぜ道整備といった奉仕作業に祖父母に代わって参加していたという。男性は「ハキハキ話すし、若いのにえらい子やなと思った。人を傷つけるようには思えんが…」と語った。
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掲載紙面(PDF):
2016年2月13日(2173号) 1面 (11,593,034byte)
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