実在する元ＪＲＡ調教師になりすまして馬券購入を持ちかけ現金をだまし取ったとして、容疑者の男が３月１２日、赤穂市内のビジネスホテル駐車場で詐欺容疑で逮捕された。
　逮捕されたのは、住所不定の無職、菊本輝昭容疑者（７２）。調べに対し、「間違いありません。他にもやってます」と容疑を認めているという。
　逮捕した京都府警東山署などによると、菊本容疑者は今年１月８日、京都市東山区の寿司店を訪れ、「１月１２日に府中競馬場の第１レースで武豊が乗る馬が必ず勝つ。馬券を買ったる」などと架空のレース情報で嘘を言い、板前の５０代男性から現金２万円をだまし取った疑い。犯行の際、偽造した名刺を示すなどして信用させていたという。
　同署によると、菊本容疑者は過去に２度、同じ手口で逮捕。詐欺で得た金で各地の宿泊施設を転々としていたという。赤穂には３月１１日から滞在していたとみられ、チェックアウトして出てきたところを張り込んでいた捜査員が逮捕した。今年１月から２月にかけて同様の被害が京都府内で複数発生しており、同署が余罪を調べている。

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2019年3月16日号(2317号) 3面 (11,079,937byte)
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