茶のしずく石鹸、赤穂の女性も提訴 他に被害者2人
2012年04月23日
小麦アレルギーを引き起こしたとされる「茶のしずく石鹸」
同支部には、この女性を含む被害者7人が提訴した。姫路弁護団の訴状などによると、問題の石けんは平成16年3月に発売開始。被害者らは22年9月までの出荷分に含まれていた小麦由来成分「グルパール19S」により小麦アレルギーを発症した。顔のかゆみ・はれ、じんましんのほか呼吸困難や意識喪失に陥る「アナフィラキシー・ショック」を引き起こし、小麦食品を食べられないなどの影響が出ているとし、一人につき1000〜1500万円の賠償を求めている。
赤穂の女性は平成22年11月、朝食にパンを食べた後、日課の山登りの途中で全身に発疹が出て意識を失った。翌年2月にも、山登りから戻った自宅で意識不明に。いずれのときも近くにいた夫が異常に気付き、搬送先の病院で命を取り留めた。精密検査の結果、女性が18年7月から使っていた同製品が原因と診断された。
女性は昨年7月に市消費生活センターへ相談。今年2月には弁護団が開いた説明会に参加し、集団訴訟に加わることを決意した。女性は本紙の取材に、「自分だけだと泣き寝入りしていたかも知れない。センターの職員の方が親身に相談に乗ってくれたおかげで支えられた」と話した。
同センターのまとめでは、旧製品について寄せられた相談はこれまでに16件。石鹸に由来する小麦アレルギーと診断された人が女性の他に2人あったという。姫路弁護団(団長・山崎省吾弁護士)は「今回、間に合わなかった被害者についても追加で提訴する予定」とし、「自分が被害者だと気付いていない人がまだ存在する可能性もある」と調査の必要性を指摘している。
同センターTEL43・6818(土日祝を除く午前8時半〜午後5時15分)。
<前の記事 |
関連サイト:
【関連記事】「茶のしずく石鹸」赤穂でも急性アレルギー
掲載紙面(PDF):
2012年4月28日(1989号) 1面 (7,216,921byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
伯鳳会グループが大規模災害訓練 [ 社会 ] 2015年02月15日関西福祉大、助産師学校に指定 [ 社会 ] 2015年02月14日ごはん絵手紙コンテストで知事賞 明石新市長が議会冒頭に就任挨拶 [ 社会 ] 2015年02月13日県議選立候補説明会、現職陣営のみ出席 [ 社会 ] 2015年02月10日「出来ることある」障害者にエール [ 社会 ] 2015年02月09日「産廃断固阻止」官民一丸で決起集会 [ 社会 ] 2015年02月07日県の専門家会議、次回は見解提出後 [ 社会 ] 2015年02月07日産廃処分場反対へ7日決起集会 福浦産廃「計画地に不適格」専門家が報告書 [ 社会 ] 2015年02月04日特殊詐欺をブロック、窓口で訓練 [ 社会 ] 2015年02月04日義士命日に恒例の「厄除け大根」 [ 社会 ] 2015年02月04日泉岳寺横マンション問題の書籍刊行 年男・年女が豆まきで招福祈願 [ 社会 ] 2015年02月03日インフル臨時休業(2月3日決定分) [ 社会 ] 2015年02月03日
コメントを書く