地産木綿で赤穂緞通、作家・農家・企業が連携
2014年10月25日
地元産綿花を素材にした赤穂緞通の制作プロジェクトを進めている根来節子さん=左端=ら有志
緞通作家の根来節子さん(63)=古浜町=から依頼を受けた平野孝二さん(71)=尾崎=と山本孝征さん(73)=新田=の農家2人が今年5月に種をまき、清水町と塩屋の2カ所で計約4アールを栽培。純白の洋綿と茶色い和綿の2種を作付けた。まゆのようなコットンボールが今月中旬から一つ、また一つと弾け始めた。
一畳敷きの赤穂緞通を1枚織るのに必要な糸は約5〜6キロ。収穫は11月下旬まで続き、種を取り除いて12〜16キロ分の収量になる見込み。緞通の素材に使うためには太さが均一な綿糸が必要だが、大正7年創業の老舗紡績会社「大正紡績」(大阪府阪南市、藪雅次社長)が「地元の方々の熱心な取り組みを支援したい」と少量加工を引き受けた。順調に進めば来春にも綿糸が出来上がる予定だ。
1年前の時点では漠然とした構想しかなかったプロジェクト。人と人とのつながりでトントン拍子に進展したという。「まるで見えない糸で結ばれていたような感じ」と根来さん。「その縁を大切に、気持ちを込めて織り上げたい」と、赤穂産綿糸が手元に届く日を心待ちにしている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年10月25日(2109号) 1面 (11,881,205byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
東中音楽部が「白鳥の湖」 郷土料理のおいしさ知って [ 文化・歴史 ] 2011年09月20日大石神社で森家遠祖追慕祭 [ 文化・歴史 ] 2011年09月19日雨模様でも観月会に1300人 [ 文化・歴史 ] 2011年09月19日山鹿素行研究会、25日に記念講演 [ 文化・歴史 ] 2011年09月19日心温まる絵手紙展 [ 文化・歴史 ] 2011年09月14日坂越の町並みペン画展 [ 文化・歴史 ] 2011年09月14日押し花とグラスアートの作品展 [ 文化・歴史 ] 2011年09月14日仏塔に見る地域の歴史 [ 文化・歴史 ] 2011年09月13日“能楽の祖・河勝”の絵馬奉納 [ 文化・歴史 ] 2011年09月07日写真で振り返る赤穂の鉄道60年史 [ 文化・歴史 ] 2011年09月03日赤穂の夫婦、加古川でミニチュア古民家展 [ 文化・歴史 ] 2011年08月30日農村舞台復活へ背景画制作 [ 文化・歴史 ] 2011年08月29日尺八と琴の調べ、邦楽コンサート [ 文化・歴史 ] 2011年08月07日塩をテーマに特別展 [ 文化・歴史 ] 2011年08月02日
コメントを書く