初代国貞が描いた忠臣蔵一堂に
2014年12月06日
特別展「歌川国貞の忠臣蔵浮世絵」展示作品の一例
初代歌川国貞(三代豊国、1786−1864)は役者絵の第一人者だった初代豊国に15歳で入門。抜きん出た実力で師匠の名跡を継ぎ、79歳で亡くなるまで常に第一線で活躍した。幕末に江戸三座(中村、市村、森田)で上演された忠臣蔵芝居で国貞が手掛けていないものはないと言っても過言ではないほどで、「国貞作品をたどれば、幕末の忠臣蔵芝居の様相を知ることができる」(同館)という。
没後150年を記念して開く今展では、最も得意とした役者絵を主に忠臣蔵を題材にした約230点を3期に分けて展示。貴重な画稿(下絵)も公開し、国貞が構図を練った跡を見て取れる。
特別展の開催に合わせて常設の義士コーナーも展示替え。「歌川国貞周辺の浮世絵師」と題し、初代豊国、弟子の豊原国周などの作品46点を紹介する。
来年1月12日(月・祝)まで午前9時〜午後5時(入館は4時半まで)。水曜と12月28〜31日・1月4日は休館。大人300円、小・中学生150円。Tel43・4600。 なお、関連行事として、歴史研究講座「歌川国貞の忠臣蔵浮世絵」が12月23日(火・祝)、中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールで開かれる。
講師は国貞研究の第一人者である新藤茂氏(国際浮世絵学会常任理事)。制作過程など一般に知られていない貴重な話を語る。2階学習室で午後2時から。参加無料で申し込み不要。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年12月6日(2114号) 3面 (12,898,325byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
第47回義士祭奉賛学童書道展の入賞者 中世寺院跡をゆかりの門徒ら整備 礎石も発見 [ 文化・歴史 ] 2017年12月12日市美展無鑑査の橋本正史さん「麗しき西播磨」展 [ 文化・歴史 ] 2017年12月12日子どもたちが忠臣蔵寸劇を熱演 愛好者らが熱戦 忠臣蔵囲碁大会 [ 文化・歴史 ] 2017年12月03日赤穂美術協会が3日まで小品展 [ 文化・歴史 ] 2017年12月01日国境標石、高瀬舟船着き場跡など探訪 [ 文化・歴史 ] 2017年11月27日『市史史料集』第4集を刊行 [ 文化・歴史 ] 2017年11月20日ハーモニー弦楽器教室が開講式 「もう一つの忠臣蔵」歴博で特別展 [ 文化・歴史 ] 2017年11月18日藩校「博文館」の遺構発掘 18日に現地説明 [ 文化・歴史 ] 2017年11月11日国境石探訪ツアー参加者募集 国名勝「田淵庭園」3年ぶり公開へ [ 文化・歴史 ] 2017年11月11日兵庫ゆかりの名僧墨跡30点 [ 文化・歴史 ] 2017年11月10日川柳赤穂吟社 創立5周年大会 [ 文化・歴史 ] 2017年11月06日
コメントを書く