今春の選抜高校野球の優勝校、敦賀気比高校を招いた親善試合が３０日、加里屋の城南緑地野球場であり、地元の赤穂高校と対戦した。
　敦賀気比は春夏合わせて１１度の甲子園出場を誇る強豪で、巨人の内海哲也投手、広島の東出輝裕内野手などプロ選手も輩出。今年の「センバツ」で福井県勢初の全国制覇を成し遂げた。この日は先発メンバーのうち７人がセンバツ決勝と同じオーダーを組んだ。
　試合は終盤に本来の打棒を発揮した敦賀気比が６―１で勝利。赤穂は敗れたものの、出井凌生投手が打者のタイミングを外す巧みなピッチングでアウトを重ね、６回には５番・前坂潤哉捕手のタイムリーで同点に追いつくなど善戦した。
　チーム唯一の打点を挙げた前坂君は、この日が１８歳の誕生日。「狙っていたスライダーが来たので、夢中でバットを振りました。まだまだ終盤の甘さがあるので克服したい」と夏の大会へ向けて気を引き締めた。
　球場には約１２００人が来場。バックネット裏で観戦した高雄野球スポーツ少年団の池田智哉主将（１２）は「敦賀気比の選手はスイングが速くて鋭かった。僕も甲子園に出る選手になれるように練習を頑張る」とやる気を出していた。

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掲載紙面（PDF）：
2015年6月6日(2138号) 3面 (13,655,056byte)
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