若奥さまたちが地元野菜を売り出し
2008年09月05日
朝市「らくや」を運営している売り子と生産者のみなさん。店名は方言から取った。
毎週水曜日午前9時。真殿バス停近くの空き地に緑色のテントがちょこんと立つ。机の上にはトマト、ナス、カボチャなど、いずれも地域住民が菜園で栽培した採れたて野菜が並ぶ。
兼業農家が多い同地区では作りすぎた野菜が余ってしまうこともしばしば。「もったいないから販売しては」との声は以前からあったものの、目立つのを恥ずかしがって実際に売る人はなかった。
そこで立ち上がったのが地域に嫁いできた女性たち。竹本玉江さんら4人が「せっかく手間をかけて作ったのにもったいない」と売り子役を引き受け、今年4月に朝市「らくや」をオープン。春先のタケノコは一日で200本売るなど予想以上の売上げという。
出品協力者の一人、竹内親幸さん(70)は毎回売り場に顔を出す。「もっといいものを作ろうという気持ちになる」と農作業に張り合いが出てきた。他の仲間からは「タケノコを特産品として売り出そう」という前向きな声も上がり始めている。
「野菜を保存するコツを教えてくれるとか、お客さんとの会話が楽しい」と竹本さん。大阪から嫁いできた釜増美菜子さんは「地域の人たちと話す機会が増えた」。商店はおろか自動販売機すらない地域にあって、朝市が小さなにぎわいをもたらしている。
「形や大きさはまちまちだけど、味と鮮度はまかせて」とメンバー。「これから黒大豆枝豆やサトイモなど秋野菜のおいしい季節。ぜひ立ち寄って」と話している。
朝市「らくや」は高雄トンネルから北約1・6キロ。開店日を知らせる手作り看板が目印。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2008年9月6日(1811号) 4面 (7,363,109byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
偉そうな「足組みダイコン」 [ 街ネタ ] 2013年06月30日
坂越湾を「イルカ」で遊覧 [ 街ネタ ] 2013年06月29日
ヒマワリの真ん中から花びら [ 街ネタ ] 2013年06月27日
鮮魚届けて65年、市内最年長の行商人 [ 街ネタ ] 2013年06月22日
「そば打ち道場」弟子を募集中 [ 街ネタ ] 2013年06月20日
珍しい「双頭タケノコ」発見 [ 街ネタ ] 2013年06月08日
ミツバチの捕獲はおまかせ [ 街ネタ ] 2013年06月02日
ミカンの白い花から初夏の香り [ 街ネタ ] 2013年05月23日
ドリブルで日本縦断の旅 [ 街ネタ ] 2013年05月14日
赤穂産「はっさく」マーマレード 「心を込めて」感謝の茶会 [ 街ネタ ] 2013年04月18日
くぼっち文庫、7カ月ぶり再開 [ 街ネタ ] 2013年04月13日
歩いて買い物 喫茶で交流 駅ロータリーの花時計移転 [ 街ネタ ] 2013年04月11日
天井いっぱい サクラの羽衣 [ 街ネタ ] 2013年04月09日
コメントを書く