画家志望の古川功晟さん 新日春展入選
2017年06月03日
次回作を制作中の古川功晟さん
入選作「祭」は15歳のときから舞手として参加している赤穂八幡宮の獅子舞を題材とした50号。頭と胴を激しく振りねじって舞う姿を大胆な構図で描いた。中央に配した獅子頭は重厚感のある黒褐色。子どもの頃から感じていた「触れてはいけないような怖さ」を表現した。
城西小、赤穂中から美術系学科がある岡山県内の私立高校に進んだが、カリキュラムが合わず一年で中退。アルバイトしながら勉強して大検に合格し、大学へ進学した。「岩絵の具の色の美しさ」にひかれて日本画コースを専攻。ともに日展作家の村居正之氏、大豊世紀氏に師事し、「本質をとらえてから描きなさい」という教えに忠実に、モチーフから何かを感じるまで観察とデッサンを繰り返すように心掛けている。
新日春展は新人育成を目的に一昨年まで50回続いた「日春展」を前身とする。佐藤太清賞公募美術展は将来画家を目指す若者の登竜門として位置付けられる。古川さんは「箸にも棒にもかからないようなら画家の道はあきらめる」と自らにプレッシャーをかけて臨んだという。
「入選はできたので、引き続き頑張りたい」と古川さん。プロの画家を目指すと同時に「絵を描く楽しさや素晴らしさを伝える仕事もしてみたい」との思いもある。大学での学びは「教わることすべてが新鮮で楽しい」といい、夢に向かって精進する毎日を送っている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年6月3日(2233号) 3面 (11,470,455byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
街角に美“ウインド画廊”25年 リコーダーの祭典、プロの四重奏も 明治期以降の羽子板60点 [ 文化・歴史 ] 2013年01月11日「写壇・あすなろ」が会員展 [ 文化・歴史 ] 2013年01月10日江戸時代の鉄鉋鋳造遺物か [ 文化・歴史 ] 2013年01月08日旧松岡病院 惜しまれつつ解体 [ 文化・歴史 ] 2013年01月07日短歌の花咲き半世紀『とべら』600号 [ 文化・歴史 ] 2013年01月01日江戸中期の『造酒秘伝書』 [ 文化・歴史 ] 2013年01月01日野鳥の魅力、写真と木彫で [ 文化・歴史 ] 2013年01月01日ゆかりの薬師堂に和泉式部伝説の案内板 [ 文化・歴史 ] 2012年12月29日「怒り」の川柳 専用絵馬で受付中 小学校で古典芸能鑑賞会 干支の縁起物を手作り [ 文化・歴史 ] 2012年12月20日懐かしい火鉢や懐炉など展示 [ 文化・歴史 ] 2012年12月15日県川柳祭で2年連続議長賞
コメントを書く