「核のごみ」処分候補地 赤穂も可能性
2017年08月04日
核のごみは原子力発電所から出る使用済み核燃料などの放射性廃棄物。放射線量が低減するまで少なくとも数万年かかるとされ、国は「厚い金属製の容器にしっかり格納した上で、地下深い安定した地層の中に埋設」する「地層処分」を行う方針を立てている。
科学的特性マップは「地層処分を行う場所を選ぶ際にどのような科学的特性を考慮する必要があるのか、それらは日本全国にどのように分布しているか、といったことを分かりやすく示すもの」として同省が作成。火山や活断層、地下資源が存在するなどの条件に当てはまらず、さらに沿岸からの距離が20キロ程度以内のエリアを「好ましい特性があると推定される可能性が相対的に高く、輸送面でも好ましい地域」と位置づけた。
マップによると、全国の基礎自治体約1750のうち約900自治体が該当し、国土全体の約3割に上った。赤穂市は隣接する相生市、上郡町とともに全域がエリアに含まれ、備前市も北端の一部を除いて該当した。
同省は9月以降、該当地域を中心にマップの説明会を開催し、候補地選定調査への理解を得たい考え。「将来的に地域の理解が深まっていけば、その状況等を踏まえて、調査への協力を国から申し入れることも考えていく」とし、「地域の理解を得ることなしに、一方的に調査を開始することはない」としている。
明石元秀市長は、国から説明会や候補地選定調査の申し入れがあった場合の対応について、赤穂民報の取材に「マップは今後国民理解を深めていくために国が作成したものと認識しており、意見を述べる段階ではないと考えている」とコメントした。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年8月5日(2241号) 1面 (12,280,542byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
《市民病院医療事故多発》「膿出し切る必要」現役医師が提言 [ 社会 ] 2024年12月21日市教委サーバがウイルス感染 一部データに障害 役者魂貫いた元赤穂観光大使 故木下通博さんの冥福祈る [ 社会 ] 2024年12月14日職員不祥事受け給与5%カット 市長「道義的責任」 [ 社会 ] 2024年12月12日次回は13年後 珍しい「土星食」 [ 社会 ] 2024年12月09日南海トラフ地震想定し大規模災害訓練 [ 社会 ] 2024年12月01日民間活力で観覧車再建計画 早ければ2026年秋にも 赤穂海浜公園 [ 社会 ] 2024年11月30日丸山サンビーチ駐車場 また過大徴収 JR播州赤穂駅「みどりの窓口」11月末で廃止 [ 社会 ] 2024年11月23日《兵庫県知事選2024》齋藤氏が再選 投票率大幅アップ [ 社会 ] 2024年11月18日《兵庫県知事選2024》赤穂市の期日前投票 前回の1・5倍 [ 社会 ] 2024年11月17日《市民病院医療事故多発》科長が治療実績の不正付け替え提案 丸山サンビーチ駐車場 一部利用者から過大徴収「精算プログラムの不具合」 [ 社会 ] 2024年11月12日悲嘆からの立ち直り支える「グリーフケア」 [ 社会 ] 2024年11月10日令和6年秋の叙勲 赤穂市から2人受章 [ 社会 ] 2024年11月03日
コメント
赤穂市政は、のほほんとこれまで通り。非常に危険な水域と、赤穂市民は知るべし。
0 0
投稿:赤穂を憂え人 2017年08月10日0 0
投稿:ゆう 2017年08月06日候補地元の態度、様子でコロコロ国の目のつけ方も変わる核処分場候補地。
本当に、地元に希望しないのであれば、目先の産廃問題を断固として受け入れない地域の雰囲気づくりが大事と思います。
0 0
投稿:隙在らば・・・・ 2017年08月04日コメントを書く