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福浦正八幡宮の雌獅子7年ぶり復活

 2017年10月07日 
7年ぶりの復活へ向けて熱が入る獅子舞の稽古
 福浦正八幡宮の秋の例祭で、平成22年を最後に人手不足で舞われることのなかった雌獅子の獅子舞が7年ぶりに復活することになった。氏子有志が経験者の指導で2年間かけて稽古を積み、10月7日(土)の宵宮、8日(日)の本宮で成果を見せる。
 同神社の獅子舞は福浦本町の東地区(上組、中組、下組)と西地区(寺西組、西南組)の5組が一年交替で順番に奉納する。雄獅子が勇壮に練る東地区の獅子舞に対し、西地区は優雅な雌獅子の舞。いずれも昭和40年代初めに一度廃れ、東地区は48年に復活した後に保存会を設立した。
 一方、西地区は50年ごろに復活し、氏子有志が継承してきたが、平成22年に寺西組が奉納したのを最後に再び人手不足に陥った。それ以来、西地区の当番年の例祭は神事のみになった。
 西地区の当番年が2回続けて獅子舞なしとなった2年前、「西の獅子舞をもう一度復活させよう」と氏子らの間で機運が高まり、有志が月1回寺西集会所に集まって稽古を始めた。新たに20代の3人が舞子として加わり、活気が増した。
 メンバー中最年少の山本健介さん(22)は、かつて祖父と父も舞子だった。「地域に受け継がれてきた歴史を感じる。今度は僕らが残していかないと」と責任感をにじませる。リーダーの「獅子頭」を務める森元正直さん(56)は「復活のために協力してくれた地域のみなさんに感謝しつつ、2年間の稽古の成果をしっかり出して奉納したい」と意気込んでいる。
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掲載紙面(PDF):
2017年10月7日(2248号) 1面 (5,504,152byte)
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