文字に魂 篆刻と書画の個展
2018年04月27日
篆刻家として初の個展を開く尾崎徳風さん
中国美術品の輸入販売店を経営していた尾崎さんは50歳のころから篆刻に興味を持ち、長野県安曇野市の篆刻家、丸山樂雲氏に弟子入り。また、篆刻の源となる書を学ぶため、神戸市の書家、古溝幽畦氏に入門した。ファクスや郵便で送った作品に添削を受ける「通信指導」で腕を磨き、還暦記念として初個展を企画した。
「立春」「雨水」など二十四節気の言葉の印24顆を押して書画を添えた巻物は四季の風流を感じさせる。半切16枚に全479字を篆書した「呉昌碩西冷印社記」は高さ約1・4メートル、横約5・6メートルで圧巻。「無上」「静心」など禅に関する10の言葉を刻した「禪語印十方」、雲南省の少数民族が現在も使っている象形文字「東巴(とんぱ)文字」を書した作品や天然木の一枚板に文字を刻して彩色した刻字など、さまざまな文字芸術を出品する。
「この10年間の勉強の集大成であり、『70歳の古希になったときにもう一度個展を開く』という自分自身にとっての決意表明でもあります」と尾崎さん。会場は造り酒屋「奥藤商事」の敷地内にある築約80年の米蔵で、「歴史ある建物の中で、伝統芸術である書と篆刻を楽しんでもらえれば」と話している。
5月6日(日)まで午前10時〜午後4時。TEL090・3711・5768(尾崎さん)。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年4月28日(2276号) 1面 (6,673,243byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
土器に見る渡来人の息吹 [ 文化・歴史 ] 2014年07月18日行燈の明かりに浮かんだ献納俳句 [ 文化・歴史 ] 2014年07月15日伊万里焼をテーマに茶話会 有年牟礼・山田遺跡の調査報告書刊行 [ 文化・歴史 ] 2014年07月12日姫響の演奏会、赤穂出身ピアニスト独奏も 師走の第九合唱へ練習スタート [ 文化・歴史 ] 2014年07月11日棟方志功の処女版画集を展示 [ 文化・歴史 ] 2014年07月11日葛籠、背負子など「昔ばなしと民具」展 [ 文化・歴史 ] 2014年07月04日市美展2014の作品募集要項 大石神社薪能、1日から前売り開始 色絵の美、絵付師・稲田芳雲展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月26日「絵画を楽しむ会」のギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月23日豊かな実り願って早乙女がお田植え [ 文化・歴史 ] 2014年06月22日コンセル・ヌーボ第31回定演 美術工芸作家ら多彩にグループ展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月17日
コメントを書く