千種川の水生生物 平均種類数が3年連続減
2018年05月15日
千種川の水質と生物多様性を調べるために流域のライオンズクラブ(LC)が合同で年1回実施している水生生物調査の平成29年調査結果がこのほどまとまり、調査地点52カ所で採集した水生生物の1カ所当たりの平均個体数は80・2匹で2年続けて増加したものの、平均種類数は8・8種類で3年連続の減少となった。
調査は昨年8月下旬から9月下旬にかけてLC会員と流域の小中高校生ら延べ364人が参加して行われた。調査地点1カ所当たりの平均個体数は前年の74・7匹から増加。平均種類数は前年の8・9種類から微減した。
調査結果を考察した「千種川圏域清流づくり委員会」の横山正さんは「河川改修後に減少した生物が次第に増加してきたことを示す一方、川の豊かさが失われている」とし、「水生昆虫の種類や数が減れば、それを餌とする魚類や、さらにそれを捕食する鳥類やほ乳類にも影響が出る」と懸念する。
採集した水生生物による水質判定では4地点が改善された一方、6地点で悪化した。横山さんは「今後も続く傾向になるのか、それとも悪条件が重なったことによる一時的なものか、今後の調査を継続して追跡し、原因を探ることが大切」としている。
詳しい調査結果はライオンズクラブが刊行した調査報告書『千種川の生態 第45集』にまとめられている。
掲載紙面(PDF):
2018年6月16日(2281号) 3面 (9,289,565byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
調査は昨年8月下旬から9月下旬にかけてLC会員と流域の小中高校生ら延べ364人が参加して行われた。調査地点1カ所当たりの平均個体数は前年の74・7匹から増加。平均種類数は前年の8・9種類から微減した。
調査結果を考察した「千種川圏域清流づくり委員会」の横山正さんは「河川改修後に減少した生物が次第に増加してきたことを示す一方、川の豊かさが失われている」とし、「水生昆虫の種類や数が減れば、それを餌とする魚類や、さらにそれを捕食する鳥類やほ乳類にも影響が出る」と懸念する。
採集した水生生物による水質判定では4地点が改善された一方、6地点で悪化した。横山さんは「今後も続く傾向になるのか、それとも悪条件が重なったことによる一時的なものか、今後の調査を継続して追跡し、原因を探ることが大切」としている。
詳しい調査結果はライオンズクラブが刊行した調査報告書『千種川の生態 第45集』にまとめられている。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年6月16日(2281号) 3面 (9,289,565byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
県議選の公開討論会は開催断念 [ 社会 ] 2011年03月26日東有年浄水場の大規模改修竣工 [ 社会 ] 2011年03月25日善意の毛布を被災地へ搬送 新1年生に交通安全カバー 番号発表と合格証で二重のドキドキ [ 社会 ] 2011年03月21日市民農園「完売御礼」でスタート [ 社会 ] 2011年03月20日家内安全など願い「お砂踏み」 [ 社会 ] 2011年03月20日広がる被災地支援の輪 市防災HP、津波注意報告知なし [ 社会 ] 2011年03月19日中央病院は気仙沼市へ派遣 赤穂署の人事異動 [ 社会 ] 2011年03月17日老健医療費付替え「19年度以前分は未調査」 [ 社会 ] 2011年03月17日一次隊が帰還、被災地での活動語る 赤穂化成が塩と飲料水を提供 緊援隊、2次隊も合流し南三陸町へ
コメント
0 0
投稿:高雄小卒 2018年05月17日美しい川で、かつ、豊かな川でないとね!
0 0
投稿:横山正 2018年05月15日コメントを書く