詩とエッセイ「卆寿のひとりごと」
2018年05月18日
「卆寿のひとりごと」展を開いている前田かず子さん
作者の前田かず子さん(91)=坂越=は40代のころ姫路の文集サークルに所属。身の回りや世の中の出来事について感じたことを散文詩や短文に書くことをライフワークとしている。平成25年に文集展を開いて以来となる今展では、これまでに書きためた1000篇を超える作品の中から、前田さんをよく知る友人が12篇を選び出して大判和紙や色紙に毛筆して展示した。
「坪庭を優しく包む格子戸の/上を流れる白い雲/どこ迄流れて行くのかな/尋ねるほうがやぼかいな」
「一寸待ってよおばあちゃん/ほころびなんて言わんといて/これが若者のファッションだから」
「目が覚めりゃ右に左にゆっくりと/ころころ体が起きるまで/しばらく待って立上ろうかな」
最近は「老い」をテーマに書くことが増えた。とはいえ、テレビを見ていて知らない言葉を耳にすれば、「今のどういう意味?」と家族に尋ねるなど知的好奇心は旺盛という。前田さんは「書くことが好き。行き当たりばったりで書いているだけ」と微笑む。
5月31日(木)まで午前10時〜午後4時。金土日は休み。TEL48・7122。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2018年5月19日(2278号) 1面 (4,422,374byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
忠臣蔵扇子の新柄「大序」発売 [ 文化・歴史 ] 2016年06月11日毎月12日に雅楽サロン 吹奏楽と金管バンドの祭典 夏祭り奉献俳句を公募 塩屋荒神社 4年がかりで亡母の遺句集 [ 文化・歴史 ] 2016年06月04日8月に泉岳寺など義士史跡探訪ツアー 若狭野浅野家の旧札座で保存運動 [ 文化・歴史 ] 2016年06月03日赤穂ゆかりの画家が描いた「60年前」 [ 文化・歴史 ] 2016年05月25日食文化発信「天塩スタジオ」オープン 東浜町に緞通工房 製作工程見学可 [ 文化・歴史 ] 2016年05月20日繊細華麗な装飾の洋風陶磁器展 [ 文化・歴史 ] 2016年05月20日赤穂美術協会 20日から第36回展 [ 文化・歴史 ] 2016年05月20日赤穂の夜景を題材に写真展 [ 文化・歴史 ] 2016年05月18日古民家再生して「ビートルズ・サロン」 赤穂民報主催・第25回習字紙上展の作品募集
コメントを書く