サウンドテーブルテニスで全国初出場
2018年10月08日
県大会優勝の金メダルを手に全国大会への意気込みをみせる目木伸幸さん
仲間との練習で腕を磨いてきたといい、「みんなの代表として、全国でもやれるということを見せたい」と意気込んでいる。
金属粒の入ったピンポン球が卓球台を転がる音を頼りにラケットで打ち合う競技。目木さんは相手の球筋を的確に読んで打ち返す力にすぐれ、全国大会の予選を兼ねた今年6月の県大会で優勝して県代表に選ばれた。
目木さんは36歳のとき網膜色素変性症で失明。会社を辞め、約11年間引きこもった。悩みを相談するため赤穂市視覚障害者福祉協会の清水幸代会長に面会を申し込むと、「福祉会館に来て」と言われた。行ってみるとサウンドテーブルテニスの練習会。多くの視覚障害者がプレーを楽しんでいて、「目が見えなくても出来るスポーツがある」と知った。
それ以来、練習会には毎回参加。練習以外でも外へ出かけるようになり、引きこもりから社会へ復帰できた。
「僕にとってサウンドテーブルテニスに出会ったことは大きい」と目木さん。先月27日にあった兵庫県選手団の結団式では選手を代表して「練習の成果を出したい」と決意表明した。
「ラリーが長く続いているとき」に競技の楽しさを感じるといい、「全国大会でも相手のボールを拾って拾って、優勝を目指したい」と力強く語った。
同大会には赤穂市から他に、水泳競技で東浜町の吉川真澄さん(58)、フライングディスク競技で中浜町の黒川武文さん(36)が出場する。
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掲載紙面(PDF):
2018年10月13日(2296号) 4面 (9,618,158byte)
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