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パワリフ日本新V 勤務と競技両立

 2019年02月16日 
パワーリフティングのジャパンクラシック選手権で初優勝した久井宏真さん(左)と藤井優弥さん
 バーベル3種目で持ち上げた合計重量を競うパワーリフティング競技の第23回ジャパンクラシック選手権大会(9〜11日、茨城県つくば市)で、加里屋のトレーニングジム「パワーハウス赤穂」所属の2選手が初優勝を飾った。
 男子120キロ級の久井宏真さん(32)=加里屋=は日本新記録で頂点に立ち、同ジュニア74キロ級の藤井優弥さん(20)=中広、環太平洋大2年=は昨秋の国体に続くタイトルを獲得した。
 パワーリフティングはバーベルを肩に担いで屈伸する「スクワット」、ベンチ台で仰向けになって押し上げる「ベンチプレス」、床から持ち上げる「デッドリフト」を各3回行い、3種目の合計重量を競う。今大会は国内最高峰の大会に位置づけられている。
 中学から大学まで柔道と陸上・投てき種目で体を鍛えた久井さんは29歳から西宮市内のジムでウエイトトレーニングを始めた。現在は赤穂中央病院の研修医として多忙な毎日の中、限られた練習時間で効率良くトレーニングして競技力を向上。トータル775・0キロで従来の日本記録を12・5キロ塗り替えた。
 藤井さんは大会前の練習で左手首を痛めて本調子ではなかったが、昨年10月の福井国体で優勝したときの自己ベストを12・5キロ上回る650・0キロをマーク。一般部門でも3位に入り、「コンディションが悪いなりに最低限の目標は達成できた」と力のあるところを見せつけた。
 久井さんは公式戦出場が今回で3試合目。渡辺雄次コーチは「国際大会でも引けを取らないレベルまで強くなるのでは」と潜在能力の高さに目を見張る。藤井さんは世界選手権(6月、スウェーデン)のジュニア日本代表に選ばれる可能性が高く、「世界選ではトータル680キロまで記録を伸ばして入賞を目指す」と意気込んでいる。
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掲載紙面(PDF):
2019年2月16日号(2314号) 1面 (12,136,727byte)
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