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発掘成果一堂に 弥生人の骨も初公開

 2019年07月13日 
一般初公開の弥生時代の人骨
 赤穂市内の墳墓を発掘調査した成果を一堂に紹介する企画展「墓と古墳−赤穂の弥生・古墳時代−」が有年楢原の市立有年考古館で10日から始まった。16遺跡の遺物計約300点を展示。有年原・田中遺跡で出土した弥生時代の人骨は今回が一般初公開となる。
 赤穂市教委によると、赤穂市内では弥生時代から古墳時代にかけて造られた墓や古墳が多数見つかっており、その数は300基を超える。ここ10年ほどで複数の遺跡で発掘調査が進み、「これまで発掘調査された市内の墓・古墳の主な出土遺物を初めて一堂に紹介する展示会」(市教委文化財係)だという。
 弥生時代の人骨は有年原・田中遺跡の墳丘墓(約1800年前)で1991年に出土した。周溝墓の木棺跡から見つかった10個ほどの骨片で、最も大きなもので5〜6センチほどの大きさ。「過去に展示したことがなく、一般公開は今回が初めて」(同)という。
 その他にも、蟻無山1号墳(約1600年前)で見つかった国内最古級の馬形埴輪、木虎谷11号墳(約1400年前)から出土した鉄刀など貴重な遺物を多数展示。各遺跡の特徴や位置付けなどがパネルでわかりやすく解説されている。
 企画展を担当した山中良平学芸員(31)は「墓や古墳の特徴や、出土した土器や埴輪から、その当時の社会のようすや他の地域とのつながりなどが見えてくる。展示を通して遠い昔の赤穂の歴史に関心をもってほしい」と話している。
 入館無料で9月2日(月)まで午前10時〜午後4時(火曜休館)。Tel49・3488。
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掲載紙面(PDF):
2019年7月13日号(2332号) 1面 (6,263,762byte)
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